背景
近年、太陽光発電や風力発電といった分散型電源の導入が拡大しており、従来の仕組みに捉われない、新たな電力取引システムが必要とされています。そしてそのシステムを支える技術として、ブロックチェーンへの期待が高まっています。
しかしながら、ブロックチェーンを用いた実証実験のほとんどは、技術選定やビジネスモデルの検討が十分にされないまま実施されるため、商用化まで至るケースは非常に稀です。
一般社団法人EBEC(Energy Blockchain Enterprise Coalition)では、エネルギー事業に従事する企業が、異なる強みを持った複数のブロックチェーン企業と、技術の活用方法やビジネスモデルを議論できる場を提供する事により、エネルギー分野における、ブロックチェーンを活用した新規事業の創造を目指します。
ブロックチェーン活用事例
個人間取引
ブロックチェーンで取引記録を管理する事により、既存の電力取引システムと比べて、発電家はより高く電力を販売できるほか、需要家はより安く電力を購入できたり、購入したい発電家を自由に選ぶ事が出来る様になると見込まれています。
卸売取引
小売電気事業者、アグリゲーター、一般送配電事業者らが、卸売の取引記録をブロックチェーンで共同管理する事により、市場の運営コストを劇的に下げる事が出来るといわれています。
証券・証書のトークン化
再生可能エネルギーファンドの証券や環境価値証書を、ブロックチェーン上でトークン化する事により、証券・証書の流動性を高め、より多くの投資家を呼び込む仕組みが作れると期待されています。
活動内容
イベント
イベントを定期的に開催し、活動情報の共有や専門家による講演、会員間のマッチング等を実施
ワーキンググループ
会員企業間でテーマを決め、ワーキンググループを組成する事により、実証実験や事業開発の検討を行う
レポート
ブロックチェーンの最新技術情報や、エネルギー業界におけるブロックチェーン活用事例を調査したレポートを、月に1回EBECが配信
お問い合わせ
〒108-0072 東京都港区白金1-27-6
白金高輪ステーションビル4階
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